交通事故が原因での大切な人への延命治療をどうすればよいのか判断が迷う人に

交通事故のけがで重大なレベルになった時には、病院に運ばれても手の施しようがない状態になる場合があります。そんな状態になった時に、医師から親族に対して延命治療を行うかの判断を迫られます。これからも車やバイクに乗るのであれば事故が起きた時の判断は必ず話し合っておく必要があるので、この延命治療の内容を改めて紹介するので実際に起きてしまった時の判断基準にしてほしいです。

どんな時に延命治療を施すのか

交通事故で延命治療を施す場合で、一体どんな状態になっている事を指すのかというと一般的に植物人間になってしまった時です。

植物人間とはどんな状態なのかというと、心臓を動かす神経だけは回復したがその他の神経のすべてが機能しなくなった状態になります。植物人間になってしまうのは主に2種類に分類されます。一つ目は交通事故による強い衝撃で頭蓋骨や首の脊椎に強い衝撃を受けることで骨折し、その骨折した骨が脳からの神経の大半を切り離してしまうことで起きます。

2つ目は重大な事故によって全身から出血することにより、血液の中に含まれている酸素が脳に運ばれなくなることで活動が出来なくなることです。この植物状態になってしまうと心臓を動かす神経だけは正常に働きますが、その他の神経が動かなくなるので寝たままの状態で目覚めることなくベッドに横たわることになります。

実際に延命治療ってどんなことをするのか

実際に延命治療はどんなことをするのかというと、まず心臓と脳に酸素を送らなければ人間は生きていけないです。しかし呼吸をするための神経がほぼ止まっているので、鼻や口から自然と息を吸って吐く自発呼吸はできない状態になっています。

そこで無理にでも酸素を脳や心臓に送るために、大きい酸素タンクをもってきて鼻に呼吸器をつけて強引に酸素を送り込んで活動を維持させます。しかし酸素を送り込むだけでは全身の細胞が水分不足と栄養不足となって活動ができなくなってしまうのでそれも同時に防ぐ必要があります。

そこで腕の脈に点滴注射を打って、血管から適度な塩分と糖分の入った経口補水液を注入して水分不足を補います。そして栄養不足については、口からカテーテルを入れて胃に直接つないで、そこから消化吸収の良い流動食を流して栄養を補給するのです。

そして排泄も体を動かせないので、そのままでは尿や便の毒素が溜まってしまい命にかかわります。そこで尿道にカテーテルを入れて尿の排出を促し、便については同じく専用のカテーテルを入れて吸い出して排出します。これが一般的な延命治療であり、このほかにも雑菌の繁殖によって炎症が起きて痰が詰まるようであれば誤嚥性肺炎を起こす前に排出する手術や寝たきりなので床ずれ治療をするなど患者の意識が回復するまでこの流れが続くことになります。

延命治療には治療費が継続的にかかることになる

親族としては大切な人が突然の事故にあってしまったことで植物人間になってしまって、このままでは生きていけないと医師から申告されればどんな状態でも生きてほしいという願いによって大半は延命治療を施すことを了承します。

もちろん脳の神経がやられて植物人間になったからといって、確率的に100パーセント目覚めないというわけではないです。脳は一部の神経がやられると、その部分で行われていた神経活動を別の細胞に任せるように組み替える能力を持っています。

その組み換えがうまく働けば、実際に植物状態だった人間も目を覚ましたという実例は確かにあるのです。しかし植物状態から目を覚ます実例は確かにあっても、大半は意識が途切れたまま目を覚まさないのが大半です。問題は意識を取り戻す可能性に期待するあまりに、その間に延命治療の費用が支払う親族の経済を圧迫することになるということです。

実際に延命治療を選択した親族が、その費用の圧迫に耐え切れずに経済破綻をしてしまったという事例は存在します。

もし延命治療をやめたいと思った時には

突然のことで医師の申告から延命治療を了承したが、先に言ったとおりに費用が月額でかさむことによって親族が経済破綻をしてしまっては元も子もないです。もし自身の経済状況を見て治療費に耐えられる日数を算出し、それを超えても植物状態になった人間が目を覚まさないのであれば延命治療をやめる選択をするのが双方のためです。

延命治療をやめる方法としては、まず担当医師に相談をしてやめる決断を申告します。やめる決断を申告すると、そこで医師から延命治療をやめるという同意書を渡されます。その同意書をくまなく読んで内容に納得したら、同意書の名前の記入欄に親族の名前を記入して拇印を押すと中止が決定します。

中止が決定したら親族が見守る中で、点滴と胃に流動食を流す管を取り外した後に心臓と脳に酸素を注入していた酸素を止めた段階で延命治療は終わりを告げます。

事前に臓器提供をどうするのか決めておこう

車やバイクといった自動で速く動く乗り物はとても便利ですが、その便利さと引き換えに年間5万人以上の死者数が出る交通事故も比例して増えているのが実情です。交通事故の大半は自己の過失よりも、突然の車やバイクの故障や乗っている人間の不注意によって避けられない事例の方が圧倒的に多いです。

そのため交通事故自体は自身に降りかかるリスクはあると認識し、重大な事故によって植物人間になってしまうことも考慮しなくてはならないです。もし考慮するのであれば、事前に植物状態になった後の延命治療の期日を決めて目を覚まさずに期日を超えてしまったら治療をやめるように親族に伝えておきます。

そして次に重要なのですが、事故を起こして植物人間になっても全身の臓器が健全な状態であるのであれば臓器提供も考慮してほしい点です。吸引を止めて酸素を止めても血液中にはまだ酸素が残っているので、全身の臓器の細胞は生きて活動をしています。

そこで臓器提供を申告しておけば、その心臓が止まった後に手術をして臓器を取り出して密閉容器に入れて保存されます。保存された臓器は、すぐに別の病院で重大な病気で治療を待っている人に手術で提供されることで完治させることにつながります。

もし臓器提供をするのであれば3つの方法をとる必要があります。一つ目の方法は事前に親族に対して、自身が植物状態になった時には臓器提供をすることを口頭や文章で伝えておくことです。2つ目の方法は各自治体では臓器提供を待っている人に対して治療を行うために、臓器提供を了承するドナーカードを用意しているので入手して記載し常に携帯しておきます。

3つめの方法は現在車やバイクに乗るために必要な免許証には、その裏側の記載にドナーカード登録と同じ効力を持つ文面が記載されるのを義務化されています。そこで免許証を持っている人は、その裏側に臓器提供をすることを了承することにサインします。

後はドナーカードでも記載されていることですが、その内容には提供してもよい臓器と訳があって提供できない臓器を書く欄があるので記載しておくこともお勧めします。

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